
ゴミのような価格で手に入れたゲーム。それは「塊魂びゅーてぃほー」。 つかたん今までやった事ないゲームだった。 ゴミのような価格だったので手に入れただけで、期待でクワクワしながら買ったわけではない。 なので買ってから2ヶ月は絶賛放置してた。正直最近ゲームは買っただけで満足しちゃうんだよね。 じゃあ買うなよ?という事になるが、世界いつ滅びてシェルター生活になるかわかったもんじゃないじゃん? だから今やらなくても世界滅びた時を考えてつい娯楽を買っちゃうんだよね。
塊魂というゲームは多くのゲーマーならば名前ぐらいは知ってるだろう。 街にあるオブジェクトを雪だるまのように丸め、どんどん大きくしていくというゲーム。 初代PS2版が出た時に軽く体験版を遊んだ事があるんだが、「どこが面白いの?」とロクに遊ばずにスルーしてしまったのだ。 ロクにプレイしてない身からすれば、雪だるま作って何が面白いの?と思っちゃうわけなのよね。
で、遊んでみると・・・・面白い!! 父である王様のミスで失われた星星を作り直すため、王子は地球に降り、地球の物を丸めて星を作るのだ。 数キロメートルもある超巨大な父親とは違い、プレイヤーである王子はわずか数センチの身長。 彼は地球にある物を集めて丸めてどんどん大きくしていく。 しかしいきなり大きくできるわけではない。わずか数センチの大きさの王子は最初は小さなものを集めて丸める必要がある。 キャンディや絆創膏、消しゴムやらコインなど、どんどん巻き込みどんどん大きくしていく。 猫やら犬やら人やら車やらビルやら自由の女神やら・・・・と、最終的には直径数十キロメートルの大きさまで成長させる事ができる。 でも最初は小さな物しか丸められない、というのがミソ。 最初からネコやらタルなど大きな物(王子にとって)は丸めようとしても弾かれてしまう。 だから今ある塊がどれぐらいの大きさでどれぐらいならばくっつけて丸められるか、どういうルートを使って集めるか、どう上手く操作するか、 などを考えながら遊ぶ必要がありそれが面白いのだ。
それがゲームの核ではあるのだが、それだけがゲームの面白さじゃあないんだよね。 集めるオブジェが面白いんだよね。 地球に降臨し地球にあるあらゆる物を丸めて塊にする、とか聞くともうそれ恐怖の大王じゃん?って感じだが、 リアルな世界ではなく、オモチャのような「作られた」世界なんだよね。例えるのならレゴブロックで作られた世界というか。 レゴで作られたネコやら人やらがオモチャのような動きをして歩いていて、それでいてちゃんと鳴いたりしゃべったりもする。 近づくと「にゃー」とか「どうしたどうした?」とか言ってたりして、それらをゴロゴロくっつけて丸めるいう実にシュールな世界観なのだ。 箱庭的というのかな?オブジェクトを集めつつも、その世界の様子を見れる。 最初は数センチの姿なのでネズミのような視点から人の足元を潜り抜け、塊が大きくなるとネコの視点、人の視点、ゾウの視点、2階の視点、ビルの視点、神の視点、 と見る世界がどんどん変わってく。最初ちっぽけな存在だった自分が最終的には星を丸める程の存在になれる充実感や開放感がある。 集めて丸めて塊にする、言葉で言うと単純だが、これは凄いアイディアだ。 最初ゲームが発売された時は人気は全然だったようだが、じわじわと口コミで人気が高まっていったという。 結果大人気シリーズになったよう。現在でもシリーズは続けられているようだが・・・・ ただぷよぷよ程の市民権は得てないような気も・・・・ ってのもキャラがアク強すぎて一般ウケしにくい気がするのだ。 王様もやたら濃い顔で言ってる事はメチャクチャでテキトーだし、プレイヤーキャラもなんか変なデザイン。 これはこれでシュールで個性的で忘れられないキャラではあるが、ぷよぷよのような人気は得られないだろうな、って気が。
ゲーム内容も面白いのだが、音楽も面白い。 ゲームのために作られたボーカル曲が流れるのだ。 それも適当な曲ではなく、タレントやアーティストなど、有名どころがちゃんと作ってちゃんと歌った曲であり、 それでいて普段彼らが歌ってるような曲ではなく、あえて別ジャンルの曲を歌ったという意外性での曲だ。斉藤由貴とかも歌ってたりする。 実際面白くステキな曲が多く、曲目当てにプレイする事も。実際曲目当てでゲーム買ったりサントラ買ったりする人もいるという。
アクションパズルゲーでありながら世界創造的なゲームでもあり、リズムゲー的でもあり、実にセンスよく作られてると思う。 こおいうゲーム発想したナムコスゲーと言わざるを得ないが今のナムコってどうなんだろうね? ともあれ知ってる人、遊んだ人からすれば何を今更、なゲームではあるが、いやいやゲームって自分がやらない面白いゲームっていっぱいあるんだね、って感じで。 |
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