新・つかたんと疾れ!2015

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...... 2014年02月21日 の日記 ......
■ 戦車は乙女のたしなみ   [ NO. 2014022101-1 ]

アニメ「ガールズ&パンツァー」が面白い。
最初の放送は1年ぐらい前にやったと思うが、絵柄が地味なのと普通に見逃してしまった事もあって観れなかった。
評価が高かったというのと、今回再放送するってわけで観てみたのだ。

通称・ガルパンは「戦車道」と呼ばれる戦車のチーム戦で行われる対戦スポーツの物語。
「乙女のたしなみ」として古式縁の伝統として女性が憧れる競技らしい。
つまり茶道とか弓道とかと同じようなくくりなのだ。
・・・・無理ありすぎ。

ともあれ、そんな世界観なのだ。
女の子達が戦車を操り戦うのが競技としてある世界なのだ。
戦車は実在する各国の戦車を使い、対戦は実弾で行う。
もちろんそれだと当たれば死んじゃうわけだが、車内はカーボンコーティングされてるわけで、
仮に砲弾が直撃しても中の人が死ぬ事は絶対無い事になってるようだ。
つまりそこが「スポーツ」としての競技なわけで。
おそらく温暖化のせいか、陸地がほとんどない世界になってるようで、戦車の仕様といい今からずっと未来の世界のよう。
色々あって女の子が戦車でスポーツする世界になったようだ。

まぁ無理ありすぎな設定なわけだが。
それでも女の子に戦車を乗らせる、という設定にするためには必要な設定だったろう。
「ストライクウィッチーズ」から始まった「美少女+ミニタリー」の流れをくむ作品であるわけだが、
なんで女の子にミニタリーを?とツッコミを入れたくなる人は少なくないだろう。
つかたんが思うに、戦闘機なり戦車なり艦隊なり、ミニタリーな物語を作りたいと思うクリエイターはそれなりに多いはず。
だが、男臭くニッチなジャンルなだけに、アニメ化したくても企画が通らないんじゃないだろうか?
そこで美少女・萌えというエッセンスを加える事で、企画の通りと客ウケを良くしようとしたんだと思う。

事実、ストパンもガルパンもミニタリーとしては非常に優れたもの。
ガルパンも非常に面白い。正直第一印象としては「またストパンのドジョウ狙いか」と思ってたんだけど、
実際観てみるとこれが良くできてる。良いってゆーか本格的というかしっかり作ってるんだよな。
つまり美少女を見せたいってより(それもあるだろうが)、戦車好きの戦車好きが愛して作ってるんだよな。
だから軟派に見えて内容は硬派なのだ。
「売れそうだから作った」のと「売れるために作った」のでは違うのだ。
先に書いたとおり、ミニタリーネタで物語を作りたくてもニッチすぎる、だから「萌え」の手段を使ったに過ぎないってわけだ。
いくら物語的に面白くても、難しそう、絵柄が気に入らないという第一印象で見向きもされない可能性があるわけだし。
しかし逆に第一印象のハードルさえクリアしてしまえば、戦車という今までやらなかったジャンルだけに「新鮮さ」が武器になる。
戦車を詳しく知る一般人っているだろうか?まず軍ヲタじゃないと知らないだろう。つかたんも知らないし。
例えば戦車は何人乗ってどうやって操縦しどうやって撃つのか?とか。

主人公は操縦士などではなく、司令官というのもポイントだ。
ってのも、操縦手、砲手、装填手、車長、など戦車は役割が分担されてるわけで、ロボのように一人で操縦しドラマを作るのは難しい。
ならば司令官ならば、自車の操縦的指示から仲間への戦術的な指令まで全て一人で行うわけで一番面白みが出るポジションだろう。
まぁ上手い事作ったなぁ・・・って感じ。
美少女・萌え・擬人化など、色々出尽くした感があるこの業界だが、なんでも萌えにしてしまう日本人、恐るべし、だ。
外人なんかはこれらの日本人の発想をどう見てるんだろうかね?

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