 ちょっと興味があった「ガッチャマンクラウズ」っつーアニメを観て見た。 ガッチャマンとは誰もが知ってるであろうタツノコプロ製作の名作アニメではあるが、20年以上の時を得て新作が発表されたわけだ。 つかたん的にガッチャマンは子供の頃一応観てたが、ああワンパターンでつまんないなぁ・・・って思ってた。当然愛着は無い。 今回の新作も現代風にアレンジした単純明快なヒーローモノだろうと思ってた。が・・・
主人公は女子高生のはじめちゃん(巨乳)。 ガッチャマンで女性主人公ってだけで珍しいのだが、このはじめちゃんの性格がエキセントリックすぎる。 バカでアホでハイテンションなのだ。 文房具にエクスタシーを感じ変な歌を歌い意味がわかんない事をのたまうのだ。 うん、なんというか、うん。カワイイな。バカ大好き。
だが主人公だけではない。内容も元祖と全く異なる。 はじめちゃんもガッチャマンに変身し戦うのだが、最初の敵(宇宙人)との戦闘もトドメを刺す瞬間に 「う〜んなんか違うんだよねぇ〜?」と逃がしてしまう。 そして再び宇宙人の対した時に「よろしくね!」と、友達になってしまう。 狭い道で猛スピードで走る車に「危ないじゃないか!」と怒る仲間にはじめちゃんは「奥さんが産気づいて急いでたのかもしれないよ?」と問う。 電車でお年寄りに席を譲らない人に「なぜ譲らないんだ!」と怒る熱血漢にはじめちゃんは「体調が悪くてそれでも会社に行かなければいけない人かもよ?」と言う。 一見バカにしか見えないはじめちゃんなんだけど、敵を敵として見ない。良くなく見える行為でも何かの理由があるのではないか?と問い掛ける。 自分が敵として見ている物は本当に敵なのか?と問い掛ける。 作品としてのテーマは「敵とは?正義とは?悪とは?ヒーローとは?」と言った悪く言うと説教くさいものなのだ。 単純なヒーローもの、だった元祖ガッチャマンとは全く逆の方向性だ。 さらにネットやツィッターと言った現代モノのガジェットも物語に深く関係してる。 なんか最近のタツノコ製作のアニメはこんなの多いな。Cってアニメもこれに近い感じ。
つまりのところ、ガッチャマンクラウズは元祖ガッチャマンをリメイクした、というよりは、 ガッチャマン、というネーミングを使った全く違う物語なのだ。 ぶっちゃけ変身しても元祖とは似ても似つかないフォルムだし、内容は全く違うし、ガッチャマンというネーミングが無ければ全くガッチャマンと気づく人はいないだろう。 ある意味単純明快なガッチャマンだと思ってた人の意表を突くという意味では斬新だがガッチャマン、って名前付ける必要あったのか? しかしストーリー的にはつかたんは好み。普通に面白かった。 ただガッチャマンに思い入れのあるオッサンが観たらどう思うんだろうか?
「バカでアホで」と書いたわけだが、はじめちゃんは一見そう見えるだけで、物事の本質を見て核心を得た事を言ってる。 バカどころか天才、いやむしろ天使とか神ってレベルの物の見方、発言でまるで人間じゃないみたい。 カワイイけど実際に近くにいたら眩し過ぎていたたまれない気分になるだろうな。 12話で終わったわけだが、個人的には続編も観てみたいな。 |
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