 つかたんが大好きだったラジオ番組、サタデーウェィティングバー・アヴァンティ。 土曜PM5:00FMでやってた番組だ。「やってた?」そう、過去形なのだ。
教授と呼ばれる案内役の人が東京麻布のどこかにあるというバーに毎週入り、 その日のテーマにゆかりのある人物が「偶然」にいて、貴重なお話を教授が「きき耳を立てる」というものだ。 例えば野球がテーマなら、「偶然」に桑田がいて他の客と雑談してるというもの。 まぁ要は様々な専門家を迎えるインタビュー、あるいはトーク番組なのだが、 あくまでもバーに「偶然」いるって所がいいのだ。
その雑談が面白い。色々為になる。まぁ雑談だけにすぐ忘れちゃうんだけどね。 忘れちゃうし雑談なので役に立つわけでもなく、つまりのところ「トリビア」なのだが、それでも聴いてて楽しいのだ。 加えて呼ばれたゲスト客の他に、教授などのレギュラーがちょっとしたドラマを作ってるのも良い。
つかたんがこの番組を初めて聴いたのはおそらく中学の時。 その時は「なんだこの番組は!?」程度だったが、大人になり仕事中に毎週聴くようになってから好きになった。 毎週欠かさず聴き、ラジオが聴けないよその会社勤めするようになっても、留守録で聴くようになってた。 つかたんが中学の時、って事で相当長い間やってると思われる。 おそらくずっとずっと続くんだろうな、って思ってた。 教授役の人がだいぶ歳食ったんじゃないかなぁ?とも思うものの、 仮に彼がリタイヤしても代わりがきくような番組編成になり、その点においても安心と言えた。なるべく教授は教授のままでいてほしいけどね。
そしたら3月。バーテン役のスタンがバーを辞めると言い、店も閉めるようなコメントを残す。 マジ?やめるの?番組は?と、思ったらスタンの代わりのバーテンダーがやってくるとの事。 スタンが最後の日、3月23日の放送はかつての常連客が店に集まり、スタンとの別れを惜しんだ。 そして3月30日の放送は新しいバーテンが来て、スタンがいないものの、いつも通りに常連が話をしていつも通り教授が店を出る。 「イッテラッサイマセ」いつも通りだ。いつも通りの内容で終わる。 ああ、バーテンが変わっただけで番組はいつも通りに続けるんだな。と、安心してたが・・・・
4月6日の留守録を聴いたら全く違う番組が・・・・ 「ピートの不思議なガレージ」っつー番組が・・・・ 年始の特別番組だよ?と納得させようとしたら次週もやっぱり・・・・ どうやらアヴァンティは本当に3月いっぱいで終わってしまったようだ。
不思議なガレージは平凡な男が宇宙人に出会いタイムマシンで世界の色々な場所、人に会いお話をするもの。 お話や登場する人物はその日のテーマに即したもので(例えばスキーとか)、つまりのところ、番組のコンセプトはアヴァンティと全く変わってないのだ。 案内役の宇宙人は教授役だった人のわけで、つまりの所、アヴァンティのフォーマットを変えた番組に過ぎないってわけだ。 基本的な番組内容を変えずになぜ、わざわざフォーマットだけを変えたのかと言うとどうも理由があるらしい。 要は酒が出てくる番組が夕方に放送するのはどうしたものか?と、スポンサー(サントリー)が自主規制したらしいのだ。 それはこの番組に限らずメディア全般の流れにもなってるらしい。19年続いた歴史ある番組も時代の流れに勝てなかったようなのだ。
そう、アヴァンティは19年も続いたんだよね。 つかたんが中学の時たまたま聴いた時、そん時が番組の初期だったようだ。 だからつかたんの成長と共に過ごしたのがアヴァンティと言って過言ではない。 だからアヴァンティが終わってしまうのは、親しい友人との別れに近い。 番組内容は基本変わってないとは言え、やはりアヴァンティそのものが無くなってしまったのは寂しく感じるのだ。 せめて教授役の人がそのまま教授として話を続けてほしかった。例えば教授が色々な地に旅に出るとかね?
でも最終回が「いつもどおり」だったのは、そんなつかたんみたいにセンチな気分にさせないように、との配慮なんだと思う。 番組は終わるけどお店は続いていますよ。って感じ。 だから寂しいようだけどなんか寂しくないのだ。実質最終回らしい最終回はその前の回で、本当の最終回はなんでもなく続くように終わる。 だから寂しさを感じないのだ。こだわりをもって番組を作ってたスタッフのこだわりのある最終回だった。 でもいつか復活してほしいね。Content-Disposition: form-data; name="image"
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