
その筋では有名な格闘漫画・バキシリーズはご存知だろうか? 少年チャンピオンの看板漫画であり20年以上続いた超長編格闘漫画でもある。 要は世界最強の父を越えるため、主人公・バキ君が様々な強敵と死闘を繰り広げるっつーものですが、 例によって主人公よりも他キャラクターの戦闘もピックアップされるため、それらのバトルも長期で描かれるため終わらない終わらない。まぁ人気格闘漫画っつーのはそれが当たり前で長期連載は当たり前だもんね。 が、それがついに終わったらしい。ってか終わってたらしい。 まぁ気になるはなるが、バキシリーズそのものにそれほど興味無く(あまりにも長いので味見する気もおきない!)、それでも結末だけは知りたいな。と思ってた。 そしたらたまたま最終回付近の掲載分のチャンピオンを見る機会があり、念願のバキ最終回を見てみたのだ。 世界最強生物のバキの親父・範馬勇次郎は一人だけドラゴンボールの世界から抜け出してきたうような人物であり、アスファルトを粘土のようにエグる事ができる漢。 親父を倒すためだけに20年も連載し続けたわけだが、結局バキ君は最後まで親父を倒す事はできなかったんだよな。 最終的には肉体は戦闘不能に。だが精神が抜け出た状態で(いわゆる幽体離脱)バトル。 精神になっても戦おうとする息子に親父は敗北宣言。なんつーかあんまりしつこいんで「ハイハイ俺の負けね。負け」って感じ。 成長した息子を労い、勇次郎は息子に夜食を振舞う。 エア料理を エア包丁エア食材で料理し息子に差し出す。 おお見える!料理が見えるぞ!とギャラリーもエア料理を目にする。 そんなエア料理をエアちゃぶ台返しする息子。そんな息子にキレるものの、それもまたお前らしいとか互いに笑って最終回。 これもう格闘漫画なんですか?20年やって最後はエア夜食とか・・・・ もっとも、バキシリーズそのものはずっと前からネタ漫画と化していて、ギャグ同然になってたり。 作者はわかっててやってたのかそれともマジだったのか? ところがバキのライバル漫画である「タフ」シリーズも元々はバキよりはリアル系だったが、最終章に近づくにつれどんどんギャグっぽく。 こちらも幽体離脱バトルもあり、超最強のような描写してた親父や叔父は意外とたいした事なかったり(ここはバキとは全く逆)、主人公がいきなり不思議パワー身に付けたりと、バキとどっこいどっこいのギャグ化してしまってたと思う。 バキ、タフとも似たようなギャクバトルになり同じ時期に連載が終了したりと、お互い近いものがあったのか?とも思うんだよな。 いわゆる究極のバトルとなると常人には理解できないシュールな事になるのかもしれない。つまりギャグにしか見えないっつーか。 代表的格闘漫画が終了し、格闘漫画というジャンルも一つの時代が終わったのかもしれない。 ってのも漫画に限った事ではなく、リアルな格闘そのものの時代が終わったんだと思うんだよな。 世間をあれだけ騒がせたK1やプライドなども今やすっかり目にする事は無くなった。 格闘ゲームも規模が縮小し、今やってる人達は皆マニアばかりだ。 異常だったからな。だって大晦日にリアル格闘やってるんだぜ?なんで大晦日に格闘なの?当時でも疑問に思ってたよ。 プロレスはショーだけど、「もっとリアルなバトルが見たい」という事で始まったリアル格闘、K1などは確かにリアルでウソが無かったバトルではあったが、それ故に飽きやすい欠点もあったと思う。 プロレスは全盛期は過ぎ去ったものの、それでもマニアが付いてきてくれて長く細く続けられてたと思う。 だがリアル格闘は10年ぐらいであっという間に終わっちゃったと思うんだよな。 つかたん的にリアル格闘は格闘ゲームや漫画から火が付いたと思う。わりとマジで。 極端に言えばスト2が流行ったからリアルファイトが流行ったと思うんだよ。 当時はプロレスのようにリアル格闘も格闘ゲームもずっと続いていくんだろうな、と思ってたが、終わりはやってくるんだね。 だって長寿格闘漫画も終わっちゃう時代なんだもん。もう時代が格闘を求めてないのかな?と思うのよさ。 |