 アニメ「人類は衰退しました」で一躍有名になった田中ロミオ氏のお小説を買ってたり。 人退は現在までの全ての巻、AURAと灼熱の小早川さん、実質全ての?お小説を買った事になる。 人類は衰退しましたは独特のノリで、ファンタジーでありSFでありコメディであり人間ドラマであったりと、 非常にバラエティーに富んだ実に個性的で面白いお話でした。よくまーこんなお話書けるなーと。
人退は色々ごった煮的なエンターテイメントだけれど、AURAと灼熱の小早川さんは実に現実的なお話。 基本的に高校生のドロドロしたお話なんだよな。 クラスのカースト制度(上下関係)や学級崩壊などかなりシビアなお話。 そしてそれこそが田中ロミオ氏の得意分野のようだ。人退はむしろイレギュラーとも言える。
AURAは現在映画製作中であるが、こいつは元厨二病の主人公と重度の厨二病のヒロインがある事から出会い絡むっつー話・・・・ っつーと猛烈に「中二病でも恋がしたい」と被るのだ。初期の設定が猛烈に!! だが話の方向性がまるで正反対だったり。 恋がしたいは面白おかしく厨二ライフを満喫するのだが、 AURAは厨二病の生徒とまともな(普通の)生徒がいがみ合いいじめやいやがらせが横行する非常にドロドロした話。 AURAや小早川さんを読むとそこまでエキセントリックな事件が自身にあったわけではないが「あぁこんな嫌な事あったっけね・・・」と中々鬱になれる。 ただそこにドラマを発生させ物語を作るのは、萌え全盛期である現在においては中々新鮮。 AURAに関しては途中から一気読みしてしまった。つまり普通に面白い。
田中ロミオと言うと、どうやらエロゲーシナリオライター出身のようだ。 エロゲーでもそおいう周りに溶け込めない人間を題材にしたシナリオを書いてたようだ。 つかたんはエロゲーはほとんどというか、全くプレイはしないのだが、エロゲー的シナリオって苦手なんだよな。 エロゲーやギャルゲーが原作のアニメってあるじゃん?どれもこう・・・面白いとは思えないんだよな。 今エロゲ・ギャルゲがアニメ化されるようなシナリオの主流は「泣けるシナリオ」だと思う。 嫌な言い方をすれば「お涙頂戴」だ。 どちらかと言うとファンタジー要素の少ない現実的なシナリオで、 例えばあるヒロインの父親が借金を負って大変だ!とか、昔おじいちゃんが死んだ時のトラウマが今でも残ってる・・・とか? そおいうシビアなストーリーは別にいいのだが、その割にはヒロインが現実にはありえない性格(超天然とか超格闘術持ってるとか超萌えとか)で、 ファンタジーとリアルの中途半端さがすごーく苦手なのだ。リアル路線ならちゃんと全部リアルにしろ、ファンタジーなら全てファンタジーにしろ・・・って感じでね。 ぶっちゃけて言うと一世を風靡したKey氏(最近の作品で言えばリトルバスターズ!とか)のシナリオってすごーく苦手。
その点、ロミオ氏の学園ストーリーはファンタジー要素の無い実に現実的なお話。 等身大というか、嘘くさくないというか、ストーリーのリアル加減がなんか自然なんだよね。 だからつかたん的には合ってるんだと思う。 そこんとこの好みってどうなんだろう? つかたん的には厨二全開なのも苦手だし、「作り物」感が猛烈に感じるのがダメなんだよね。 いや創作物になってる時点で「作り物」ではあるのだが、「作り物感」を感じさせないような世界観にしないと白けると思うんだよね。 |
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